数字で見る中小企業のIT天気図

<数字で見る中小企業のIT天気図>15 ASPは「グループウェア」などで利用

2003/02/17 16:04

週刊BCN 2003年02月17日vol.978掲載

 ASPの利用(検討)は、「基幹系業務」65.1%、「フロントオフィス」55.0%に対し、「コミュニケーション」が83.8%で最も高い。前回の調査と比較するとコミュニケーションが利用(検討)対象業務として顕著に高まった。コミュニケーションの代表として「グループウェア」などが挙げられ、このツールへの期待が強いためだ。 

 基幹系業務では、「販売管理」27.1%、「人事」26.5%、「物流」20.4%、「財務・会計」や「生産管理」なども2割弱程度の企業は利用(検討)している。販売管理、人事はASPメニューになじみやすいパッケージといえる。

 フロントオフィスでは「DWH」が高い。「DWH」は38.6%の企業が導入・検討していた。「SFA」は34.0%という結果になった。2001年比で見てみると、「店舗・POS」は10.4%から19.0%、「SFA」は56.1%から34.0%という結果になった。「SFA」の利用が大幅に減少し、「店舗・POS」への意識の増加が顕著だ。

 コミュニケーションでは「イントラネット・グループウェア」54.5%、「電子メール」49.8%であった。01年比では、「グループウェア」54.5%(13.2ポイント減)、「電子メール」49.8%(4.5ポイント減)と減少傾向を見せている。ただ圧倒的に両アプリケーションの検討率は高い。電子メールやグループウェアなどを用い、情報を単に「伝達する」から社内の情報を「共有・活用する」という流れだ。(ノークリサーチ 伊嶋謙二)
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