数字で見る中小企業のIT天気図

<数字で見る中小企業のIT天気図>13 グループウェアは小企業にも浸透

2003/02/03 16:04

週刊BCN 2003年02月03日vol.976掲載

 グループウェアの導入率は、企業規模が大きいほど高い傾向にある。売り上げ100億円以上の企業では72.6%(2002年)で既に「導入・利用している/構築中・設計中」となっている。従業員の多い大企業ほどグループウェアの恩恵を受けられるために、当初から導入が進んだことが要因だ。逆に10億円未満の企業は「導入・利用している/構築中・設計中」は17.1%(02年)で、前年に比べて3.4ポイント下げている。しかし10億円未満は「検討中/関心ある」が45.7%(同)と最も高い値を示している。10億円未満企業のグループウェアに対する関心の高さが分かる。価格低化とメール機能、スケジューラ、掲示板など基本的な用途が受けて、今後は小規模企業にもグループウェアは浸透のスピードを速めることは間違いない。

 業種別では導入状況に極端な差は見られないが、全般的に業種に関係なく導入率を伸ばしている。導入率、導入検討状況でもすべての業種で8割を超えている。なかでもサービス業が54.1%(02年)の導入率で伸び率も高い。営業担当者や外交担当などのコミュニケーション手段として導入が進んでいることが分かる。逆に小売業が39.1%(同)と最も低い導入率で前年比でもマイナスとなった。(ノークリサーチ 伊嶋謙二)
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