数字で見る中小企業のIT天気図

<数字で見る中小企業のIT天気図>10 ネットワークに積極的な中堅・中小企業

2003/01/13 16:04

週刊BCN 2003年01月13日vol.973掲載

 中堅・中小企業が導入しているITシステムについて全体を通してみると、ネットワーク関連、とくにインフラ系の導入率の高さが目立った。「LAN」92.9%、「URL(ホスティング利用)」69.0%、「イントラネット」51.6%。その他、「無線LAN」27.4%、「ADSL」22.9%なども目立つ。

 新ソリューションに関しては、「グループウェア」が49.4%と約半数の高い導入率が目立つ。ほかのソリューションでは、「ERP」19.4%、「DWH」15.3%、「SFA」8.7%という結果になった。ERPは2001年15.1%から02年19.4%へ4.3ポイント上昇しているのが目をひく。基幹系システムの発展系として、多くの企業に支持されてきている。ただし実際には、業務単体のモジュールの組み合わせ型ERPが伸びてきている。同時にDWHもERP同様、導入率や検討割合は高い水準にある。

 ソフト・開発言語・開発環境関連では、Linuxが12.9%と低い導入水準だが、「関心ある」まで含めると約6割の値になる。同じくウェブ上での開発で注目されているJavaも導入率こそ7.6%に過ぎないが、Linux同様約6割が導入・関心ありとなる。(ノークリサーチ 伊嶋謙二)
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