年頭所感

【2003年 年頭所感】 大塚商会

2003/01/06 20:37

週刊BCN 2003年01月06日vol.972掲載

「信頼」
大塚裕司社長

 昨年を振り返ると、売るタマも十分にあり、これに対する需要もあった。しかし、どうにも顧客の財布の紐が堅い。顧客のマインドのなかに「投資を抑制しなきゃならない」という精神的な拘束力が強かった。

 おそらく、今年も昨年と同様、大胆さに欠けるマインドが続く。政府・金融関係を含めて経済の中心部分が、本気で構造改革に取り組んでいるため、昨年以上に景気は悪くならないと思われるが、全体的に見ればやはり厳しい1年になる。

 2003年、厳しい経済情勢のなか、キーワードを挙げるとすれば「信頼」。コピー機から入り、サーバーを立て、自社製業務ソフトの「スマイルシリーズ」を動かし、インターネット環境を整備する。大塚商会の総合力を発揮すると同時に、これまで部門別、業種別に分かれていたサポート・サービス組織を統合し、社内のバーチャルカンパニーのように仕立てる。これにより、コピー機からインターネットまで、一貫した顧客サービスを提供できる。信頼の獲得こそが、逆境のなかで成長に結びつく唯一の原動力だ。
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