「原点回帰」
高井左千郎専務取締役

　ユーザーの声、販売パートナーの声をいかに取り入れることができるか。現場の声に素直に耳を傾ける姿勢こそが当社の原点。この原点に返ることが、市況が不安定な時こそ重要だ。

　エンドユーザーに対しても、パートナー任せではなく、パートナーとともに取り組む。ユーザーの要望に応えたオリジナルモデルの投入なども含めて、いかに市場の隅々まで把握できるかが、成長のカギになる。

　また、本来のパソコンディストリビュータとしての役割にこだわることでも、原点回帰を実行する。2002年度上期（02年4－9月）の業績では、増収増益の結果を得られたが、パソコン本体が伸び悩んだことは、厳しく受け止めなければならない。

　低迷する市場環境こそが、最大のビジネスチャンス。本体を販売してこその周辺機器販売であるとする当社の基本戦略に加え、本体メーカーとのパートナーシップを重視する意味でも、この2年間94万台前後で推移していた年間販売台数を100万台の大台に乗せることを目指す。