身につけたい社会人マナー スタートダッシュ新入社員
<身につけたい社会人マナー スタートダッシュ新入社員>第3回 仕事はPDCAで
2002/04/15 16:04
週刊BCN 2002年04月15日vol.937掲載
しかし、社会人となり、特に民間企業に入った人間にとっては、儲けなければ企業は存続できないという当たり前のことを再認識しておくことが必要である。
「儲けるための仕組みがおかしい」などという不満は、いずれ誰もが経験するだろうが、とりあえずは仕事に取り組む意識改革を進めることこそが重要である。
そうした仕事の進め方の上で、最も基本的な発想として教えられるのは「PDCA」の考え方である。
PLAN-DO-CHECK-ACTIONのサイクルを指す。上司からの指示で仕事はスタートするが、このPDCAの姿勢を忘れずに対応していけば、会社にも早くなじみ、仕事の上達も早くなる。
PLANは「計画」である。自ら計画立案に参画できるのは、かなり先の話としても、今しようとしている仕事が、全体のどの部分にあたるのかを理解して目的を把握。自分なりに実際の進め方を考えることである。
DOは「実行」。計画に沿って実行していくわけだが、途中で計画通りに進んでいるかを確認する必要がある。そのために、「SEE」という項目を立てる説もある。遅れそうな場合などは、上司や先輩に報告し、指示を受けるべきである。
CHECKは「結果の検討」である。計画通りにできたか。問題が生じた場合、原因を探り、改善策を考えることが重要だ。
ACTIONは「改善の手を打つ」ことで、検討段階で考えたことを、次の仕事で実施することである。
ところで、会社というのはピラミッド構造となっている。一般的には、社長など経営者層(トップ・マネジメント)、部長、課長などの中間管理者層(ミドル・マネジメント)、係長、主任など現場管理者層(ロワー・マネジメント)、そして一般社員という階層構造をとっている。
ただ、この組織形態は変革期にあり、大きな流れとしてはフラット化の方向をたどっている。役職名も横文字が多用される方向にあり、とくに大企業では役職名を聞いただけではどの段階に位置するのかわかりにくくなっている。早く組織のあり方をつかむことは出発点として重要である。
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