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ミラクル・リナックスなど3社、「Hatohol」の共同検証を開始
2016/11/30 22:02
Hatoholは、ミラクル・リナックスが支援する開発コミュニティ「Project Hatohol」で開発されているOSS運用統合ソフト。システム監視やジョブ管理、インシデント管理、ログ管理など運用管理ツールのハブとして機能する。システム監視ツールの統合機能をもち、複数の監視環境(Zabbix、Nagiosなど)と連携することで監視情報を集約して一元的に表示し、運用を統合する機能を提供する。今後、さまざまなクラウド基盤やその他のツールとの連携を進めることで、将来的に見込まれる監視規模・拠点の拡大やハイブリッドクラウド環境の監視などの要望に応え、エンタープライズ環境で対応できる監視システムを提供する。
さくらインターネットでは、サービスの多様化で監視サーバーが増加、今年7月には監視改善チームを発足して改善に向けた活動を開始していた。また、ビットスターは顧客のサービスごとに監視サーバーとモニタを構築しているため、複数の画面で監視データを目視する必要があり、監視の効率化を求めていた。一方、ミラクル・リナックスが支援するProject Hatoholでは、実運用で必要な機能の実装にあたって実証・評価できる最新のクラウド環境を必要としていた。こうした背景から、今回の共同検証へとつながった。
共同検証は、12月にリリース予定のHatohol最新版(16.12)を利用、大規模システムや大量ドメインなどのさまざまなテーマで実施する。さくらインターネットとビットスターが蓄積したユーザーニーズをもとに、クラウド事業者が求める実用性を検証するほか、運用統合のあるべき姿について、運用現場の意見を反映して提案していく予定。
共同検証による結果は、さくらインターネットが運営するITエンジニアの情報サイト「さくらのナレッジ」に掲載。運用管理でのオープンソース利用を活性化し、企業ユーザーが抱える運用管理の課題解決に貢献していく。3社は検証結果のフィードバックとユーザー視点でより有用な機能の追加開発を行う。クラウドベンダーが実運用で使えるOSS運用統合ソフトとして、検証成果を実装したHatoholを2017年夏にリリースするほか、3社でProject Hatoholの活動を支援していく計画だ。
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外部リンク
さくらインターネット=https://www.sakura.ad.jp/
ミラクル・リナックス=https://www.miraclelinux.com/
「Project Hatohol」=https://github.com/project-hatohol/hatohol