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MOTEX 未知の脅威への対処は 人工知能の得意分野だ 「LanScope Cat」で外部脅威対策
2016/08/18 22:02
中本琢也 執行役員
経営企画本部長
プロテクトキャットは、米Cylanceが開発したAIエンジンを搭載し、マルウェアの検知・駆除と、感染経路の追跡を実現する。ポイントは、AIでマルウェアを検知するということ。伝統的なウイルス対策ソフトで活用されるシグネチャ(マルウェアの定義)ではなく、さまざまなプログラムのパターンを学習し、マルウェアかどうかを判断する。そのため、シグネチャのアップデートが不要となり、運用管理がしやすいというメリットがある。
同様に、「振る舞い検知」や「行動分析」といった既知のマルウェアの動きをベースとする検知も行わない。「振る舞い検知や行動分析は、マルウェアが動き出すまで検知できず、それまで駆除ができない。動き出してからでは実質的に事後対策ということになり、システム環境に被害をもたらす可能性がある。プロテクトキャットは、マルウェアなどのプログラムが送り込まれた瞬間に検知し、駆除する。つまり、マルウェアの実行を許さない」と、中本琢也・執行役員はプロテクトキャットの安全性を説明する。
また、プロテクトキャットでは、マルウェアの感染原因や経路、感染した端末などを画面上で把握できる。「未知の脅威に対しては、根本原因への対策も重要。感染原因を把握できれば、再発防止に向けた対策がしやすい」(中本執行役員)。
気になるのは、AIエンジンの性能だが、米国で実施されたオープンなテストにおいて、未知のマルウェアに対する検知率が99%でトップの成績を残した。2位のウイルス対策ソフトの検知率は52%だったというから、倍近い性能といえよう。AIエンジンを活用しているため、検知率は今後も学習によって向上していくと期待される。
「LanScope Catはこれまで、不正サイトのアクセス防止やメールからの情報漏えい対策、機密データ印刷など、内部による不正行為を抑止し、セキュリティ対策を実現してきた。今回、プロテクトキャットが加わったことで、LanScope Catは、内部と外部のトータルで企業を守るソリューションとなった」と中本執行役員は、今後の展開に期待している。(畔上文昭)
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