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NEC情報システムズ マジックソフトとパートナー契約 システム連携、安価・短期間で提供
2016/08/18 22:02
Dynamics CRMと他システム連携にxpi
NEC情報システムズは主に、NEC本社やNECネクサソリューションズなどのグループ内で発生した案件に対し、最適なソリューションやシステム運用・ 保守といったトータルなシステム開発を担っている。全システム開発案件の8割がグループ内だ。このうち、現在同社が手がけているSAPのERPや、マイク ロソフトのCRM「Dynamics CRM」、セールスフォース・ドットコムのSFA(営業支援システム)などの案件で、xpiを使ったシステム開発を拡大する。従来は大型のスクラッチ開発案件を多く扱ってきた。だが、「オンプレミスとクラウドの連携や、システム間の連携に関する案件が増えてきた」と、ソリュー ションビジネス事業部ビジネスソリューション第一グループの木之内喜之グループマネージャーは、「当社はシステム連携の構築を得意にしているが、システム 開発に加え連携部分の開発をすると、どうしても高額になる。顧客の要望が厳しくなり、低コストで構築する手段を探していた」と話す。
同社がDynamics CRMのビジネスを開始したのは2015年3月。主に製造業や流通業向けに展開しているが、システム連携をスクラッチ開発するか、xpi以外のシステム連携ツールを使うと高額になっていた。同グループの伊藤隆シニアエキスパートは、「顧客に提案すると、全体のシステム開発で5000万円は出せないという。3000万円程度に抑えて欲しい」との希望が多く、全体の価格を抑えるため、複数のシステム連携ツールを昨年から評価してきた。
NECでは、javaや.NETなどを使い同社も適用する独自の「開発方法論」がある。この方法論に適用でき、低コストで短期導入が可能なツールとしてxpiを選択した。木之内グループマネージャーは、「xpiは、ライセンス体系がよくできていて低コスト。また、ノンコーディングで効率的にシステム連携が実現できる」と、xpiを選択した理由を説明する。
xpiは、異なるシステム間でデータ統合、同期、移行をプログラミング言語などを記述することなくノンコーディングで実現できる。Dynamics CRMをはじめSAPやSalesforceなど、66種類500機能以上の連携アダプタを提供しており、基幹業務システムやクラウドサービスとのシステム連携で実績を上げている。 NEC情報システムズがとくに注目したのは、xpiのライセンス体系だ。「スレッド・ライセンス(同時実行連携フロー数)」と呼ぶ体系で、提供されたスレッド数を超えない範囲で、複数のきょう体のサーバーで使用することができる。伊藤シニアエキスパートは、「CPUライセンスではなく、スレッド・ライセンスのため、必要数を購入すればすむことから低価格で導入できる。ハードウェアスペックに影響を受けないライセンス体系は魅力だ」と、これで顧客の要求を満たせると判断した。
xpiは、異なるシステム間でデータ統合、同期、移行をプログラミング言語などを記述することなくノンコーディングで実現できる。Dynamics CRMをはじめSAPやSalesforceなど、66種類500機能以上の連携アダプタを提供しており、基幹業務システムやクラウドサービスとのシステム連携で実績を上げている。
NEC情報システムズがとくに注目したのは、xpiのライセンス体系だ。「スレッド・ライセンス(同時実行連携フロー数)」と呼ぶ体系で、提供されたスレッド数を超えない範囲で、複数のきょう体のサーバーで使用することができる。伊藤シニアエキスパートは、「CPUライセンスではなく、スレッド・ライセンスのため、必要数を購入すればすむことから低価格で導入できる。ハードウェアスペックに影響を受けないライセンス体系は魅力だ」と、これで顧客の要求を満たせると判断した。
最近増えているのは、「Dynamics CRMをオンライン(クラウド型)で利用することや、他のシステムとの連携をスモールスタートで実施したいという案件だ」(木之内グループマネージャー)という。オンプレミスにある基幹システムとDynamics CRMを一気に連携するのではなく、スモールスタートの実運用で試し、上手く活用できたら本格導入する。その際に初期投資を抑えて導入したいとする顧客が増えている。また、オンプレミスからクラウドへ一気に導入することに二の足を踏む企業も多いため、同社は変化を求められていた。
xpiを手に入れたことから、「NECグループ内のシステム連携案件は、すべて当社にもってきてほしい」(木之内グループマネージャー)と、いままで以上に自信をもって挑めるようになったという。同社は今後、CRMと基幹システムの連携や、スクラッチ開発したシステムを含めた各種ウェブポータルのデータベース連携、データ連携基盤ソリューションのEAIツールとしてxpiを活用する。また、最近要望が増えてきたOSのバージョンアップを繰り返すスマートフォンやタブレット端末のマルチ・デバイスに対応したモバイル・アプリケーション開発に関してもxpiを使ったソリューションを展開していく方針だ。(谷畑良胤)
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