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日本IBM、新型メインフレーム「z17」を発売 トランザクション処理にAIを活用

2025/04/24 09:00

週刊BCN 2025年04月21日vol.2056掲載

 日本IBMはメインフレームの最新機種「IBM z17」を米国時間6月18日に出荷を始めると発表した。AI処理能力を大幅に高めているのが特徴で、演算の中核を担うIBM Telum llプロセッサーには第2世代オンチップAIアクセラレーターを搭載し、2022年に発売した前モデルの「z16」と比較して8倍のAI処理が可能という。執行役員IBMフェローの二上哲也・コンサルティング事業本部CTOは「メインフレームが担う基幹系トランザクション処理のデータに直接AI処理を加えることでユーザー企業の業務の質を高められる」と話す。
 
二上哲也 執行役員

 例えば、銀行業務で不正が疑われる取引にAIによる推論を加えることで、検出精度を高め、従来の不正取引の検出アルゴリズムでの判別が難しいケースでも判別可能性が高まるとしている。ほかにも損害保険会社の業務で「フロントガラスが割れて、ボンネットがへこんだ」などの自然言語で書かれたデータを大規模言語モデル(LLM)によって分類、順位付けしやすくなる。メインフレームで処理する機密性の高いトランザクションデータを、外部に移すことなく、メインフレーム内で処理することで「セキュリティーの強化が見込める」(二上執行役員)。
 
IBM z17の外観

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日本IBM=https://www.ibm.com/jp-ja

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