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カスペルスキー、年次カンファレンス「Security Analyst Summit 2025」開催へ
2025/04/23 16:42
同社が2009年から開催し、今年で17回目を迎えるSASは、サイバーセキュリティーに関する最新のトレンドや研究成果の共有、情報交換を目的としたグローバルなカンファレンス。昨年は30カ国から165人が一堂に会した。
SASでは毎回、ソートリーダーシップを育む魅力的な講演が行われる。昨年は、MicrosoftのResearcher Recognition Program(研究者の貢献を表彰するプログラム)でMost Valuable Researcher(MVR)として認められたYuki Chen氏による事前認証によるリモートコード実行(RCE)攻撃シナリオに関する調査結果や、同社のグローバル調査分析チーム(GReAT)が、APT(持続的標的型)攻撃グループLazarus(ラザルス)よる新しい攻撃活動やトロイの木馬「Grandoreiro」の亜種に関する研究発表などを行った。
今回は、APTの進化を取り上げながら、現代のサイバー攻撃の複雑さを解明する。今年の主要な講演テーマは、「高度なサイバー脅威、APTアクター、サイバー戦争」や「重要インフラとICS/OTセキュリティ」「IoT(モノのインターネット)への攻撃とセキュリティ」「サプライチェーン攻撃とオープンソースソフトウェアのセキュリティ」「ランサムウェアを使用した攻撃と対策」「ゼロデイ脆弱(ぜいじゃく)性とエクスプロイト」「ダークウェブの傾向と分析」「人工知能(AI)、機械学習(ML)とサイバーセキュリティ」。
SASは、サイバー犯罪の撲滅に向けたグローバルな協力に重点を置き、有意義な議論のための理想的なカンファレンスを提供しており、締め切りは8月1日。
今回もCTFを実施する。予選は5月17日にオンラインで開催し、決勝戦はSASの期間中に行い、上位3チームで賞金総額1万8000ドルを分け合う。昨年は予選に約80カ国から800以上のチームが参加し、そのうち8チームが決勝に進出した。各チームは五つの脆弱なサービスを同時に防御しつつ、ほかのチームを攻撃する10時間の競技を行った。
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