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Keeper Security、KeeperFillブラウザー拡張機能17.1をリリース

2025/04/23 16:33

 Keeper Security APAC(Keeper)は、KeeperFillブラウザー拡張機能17.1を発表した。Keeperのサイバーセキュリティー製品を大幅にアップデートし、ブラウザー拡張機能に自動入力のカスタマイズ機能を追加。さらに、PAM機能の拡張やAI搭載の課題解決ツールも導入している。

 今回のアップデートでは、自動入力精度の向上に向けてスナップショットツールを導入した。このAI搭載ソリューションにより、ユーザーは内部サイトやカスタムサイトで発生する自動入力の問題を、機密データを公開することなく安全に報告できるようになる。

 KeeperFillの設定からスナップショットツールを有効化することで、ログイン認証情報や機密情報を除外した、HTML構造データの取得が可能となる。また、ユーザーはKeeperに送信前にプレビューを確認できるため、透明性とコントロールが確保されている。

 この機能強化により、Keeperのエンジニアリングチームでは、新しいバージョンのKeeperFillのリリースを待つことなく、直ちに自動入力の問題を診断・解決できるようになった。業界をリードするセキュリティーは維持され、スナップショットツール経由で提出された匿名ウェブ構造データを基に機械学習を活用してKeeperFillの精度も向上する。

 また、自動入力動作をさらに精密に制御するため、「フィールドのコンテンツの上書き」と「後続ページでの自動入力」の二つの機能を導入した。

 一部ウェブサイトではフォームにすでに情報が自動で入力されていることがあるが、「フィールドのコンテンツの上書き」設定によって、カスタムフィールドに保存したデータで、すでに入力されているフォームの内容を上書きするかどうかを選べるようになった。これにより、フォーム入力の柔軟性が向上する。

 「後続ページでの自動入力」設定を使用すると、同じウェブサイト内の複数ページで自動入力が繰り返し発動するのを防ぐことができ、意図しないフォームへの入力や誤入力のリスクを減らすことができる。

 これらの機能向上によって、KeeperFillのウェブフォーム連携をユーザーが細かく制御できるようになり、シームレスで安全な自動入力体験が実現する。これらの設定は、事前入力されたフィールドや複数ステップのフォームでより詳細な制御が必要な複雑なログインフローやエンタープライズアプリケーションで役立つ。

 企業が拡大するサイバーセキュリティーの脅威に直面する中、特権認証情報の効率的かつ安全な管理がこれまで以上に重要となっている。今回のKeeperFill 17.1では、特権アクセス管理(PAM)機能を拡張し、リモートブラウザー、ディレクトリ、データベース、マシン、ユーザーなどの追加のPAMレコードタイプがサポートされるようになった。これにより、IT管理者とセキュリティーチームは、ゼロトラストセキュリティーの原則を維持しながら、ブラウザー内で直接、高リスクの認証情報を管理できるようになる。
 
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外部リンク

Keeper Security APAC=http://www.keepersecurity.com/ja_JP/

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