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セゾンテクノロジーの「HULFT Square」、フルサト・マルカホールディングスが導入

2025/04/21 14:50

 セゾンテクノロジーは、フルサト・マルカホールディングスがSaaSや基幹システムなどの業務システムと、受発注・在庫データなどとのデータ連携に「HULFT Square」を導入したと発表した。

「HULFT Square」を活用した
フルサト・マルカホールディングスの構成図

 フルサト・マルカホールディングスは、建設資材から機械・工具、セキュリティーを中心とした幅広い事業を展開してきたフルサトグループと、産業機械を中心にグローバルに展開していたマルカグループが2021年10月に経営統合し発足。統合後は、機械・工具事業、建設資材事業、建設機械事業、IoTソリューション事業を四つの柱としたポートフォリオ経営を展開している。

 同社は、フルサトグループとマルカグループの経営統合によって誕生した経緯により、グループ各社が保有する基幹システムの統合や最適化に加え、老朽化やブラックボックス化への対応が求められていた。

 基幹システムの統合や刷新に合わせてデータ連携の仕組みなども新たに導入する必要がある一方で、近年進めているデジタル推進のなかで、グループ会社ごとにSaaSや外部サービスの活用も進んでいた。そこで、基幹システムの刷新を機に、データ連携のハブとなる連携基盤を整備し、全事業会社のデータ一括管理と同時に業務の最適化に貢献できる仕組みづくりの検討を開始。SaaSを中心とした外部サービスと業務システムのデータ連携を実現するため、データ連携プラットフォームを選定した。

 HULFT Squareを導入した理由としては、「自社で自走可能なノーコード開発と、日本語のGUIや評価検証支援など充実した国内サポート」「専用コネクターやAPIによる各種サービスへの接続に加え、データ連携に必要なデータ加工処理など一連のプロセス自動化」「スクリプト課金と異なり新たな接続先の接続スクリプト追加でも料金が変動しない課金体系」といった点を挙げている。

 同社では、HULFT Squareの導入によりEDI領域だけでなく、インターネットFAXサービスのPDFファイルやメール添付のファイルなどの証憑をオンラインストレージに保管するなど、改正電子帳簿保存法の対応についてもHULFT Squareを活用している。

 また、プログラム開発の経験が少ないメンバーでもHULFT Squareを活用しており、トレーニングをしながら自走開発ができるノーコード開発のメリットと、開発環境と本番環境で同じスクリプトが実行できるため、プロセスの簡略化やリリースまでの期間を短縮している。サービス連携でのスクリプトの開発工数では従来比で最大約80%削減している。
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外部リンク

セゾンテクノロジー=https://www.saison-technology.com/

フルサト・マルカホールディングス=https://www.unisol-gr.com/

「HULFT Square」=https://www.hulft.com/service/hulft-square

「フルサト・マルカホールディングスの導入事例」=https://www.hulft.com/casestudies/unisol-gr

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