アイティフォーは4月3日、サイバーセキュリティー分野の人材育成を手掛けるサイバージムジャパンと業務委託契約を締結したと発表した。

　企業への大規模なサイバー被害が相次いでいる昨今、サイバー攻撃を受けた際の適切な対処と被害拡大の抑制がさらに重要になっている。そのためには、平時の取り組みによって経営層や従業員のセキュリティーリテラシー向上を図ることが有効となる。また、内閣府をはじめとした各省庁もガイドラインを発行し、各企業、団体のサイバーセキュリティーへの対応力強化を推し進めている。

　同社はこれまで、EDRなどのサイバーセキュリティー対策ソリューションを提供してきた。今回、さらなる顧客支援の強化のため、インシデント対応トレーニングなどの人的サービスを取り入れるにあたり、訓練サービスを提供する人材・施設を有するサイバージムジャパンとの提携を決定した。

　この提携によって、「インシデント対応トレーニング」「サイバーセキュリティ人材育成」「経営層向けサイバーセキュリティ演習」「従業員向け標的型攻撃メール訓練」「サイバーセキュリティ専門eラーニング」などのサービス提供が可能となる。

　まずは、従業員・経営層向けトレーニングの提供から開始し、企業のセキュリティー意識の向上と実践的な対策強化を人材育成の面から支援していく。加えて、既存のセキュリティー・基盤ソリューションを利用している顧客へ付加ソリューションとしての販売をさらに強化するとともに、アイティフォーの顧客基盤である金融機関や自治体、流通業界といったサイバーリスク対策が求められる業種へのクロスセルを積極的に推進していく。これらの取り組みを通じて、2025年度中に20社、27年度には50社への導入を目指す。