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セゾンテクノロジー、「HULFT10 バージョンアップ解析サービス」を提供

2025/02/28 16:33

 セゾンテクノロジーは、ファイル連携ミドルウェアの最新バージョン「HULFT10(ハルフト・テン)」へ移行を検討するHULFTユーザー向けに、利用を推奨する新機能や旧バージョンとの仕様変更箇所などを環境設定ファイルから無償で解析する「HULFT10 バージョンアップ解析サービス」の提供を2月27日に開始した。

 企業のITシステムでは、オンプレミスのレガシーシステムやSaaSサービスなどが混在しており、相互にファイル連携することで異システム間をつなぎスムーズな業務連携を行っている。HULFTは、基幹システムをはじめさまざまなシステムとの連携を数多く支えており、情報システム部門では、システム間の接続先の洗い出しやテスト環境の構築、動作チェック、バージョンアップにともなう機能変更点など、バージョン間で非互換となるようなポイントに留意しながら移行計画の策定が必要になる。

 また、最新バージョンへの移行には、システム間のデータ連携で意図せぬ動作を避けるための慎重な対応が求められる。今回のサービスでは、新旧バージョン間での機能差の留意ポイントや、新機能に代替することで改善が見込める機能を、現行システムの環境設定ファイルや利用ログからセゾンテクノロジーが顧客に代わり解析することで、HULFT10へのスムーズな移行を支援する。従来は顧客がマニュアルを確認しバージョン間の機能差を把握する必要があり、移行計画の準備作業に必要となる事前調査やテストの工数を約80%削減できる。

 サービスは、ウェブから申し込みを行い、旧バージョン「HULFT8」の環境設定ファイルや利用ログを指定のクラウドストレージにアップロードするだけで、HULFT10にバージョンアップした場合の機能などの非互換部分をセゾンテクノロジーが専用プログラムにより解析し、移行時に設定変更が必要な項目や、新バージョンで改善された利用が推奨される機能をリストアップしてレポート形式でフィードバックする。

 これによって、バージョンアップ作業実施前に行うマニュアルの精査や利用する機能の把握、動作テストなど、影響範囲の調査にかかるエンジニアの工数を、10人日から2人日に削減できる。

 利用料金は無料。なお、サービス開始時は、最も利用ユーザーの多いHULFT8のWindows版を解析対象とし、今後、zOS、IBMi、AIX、Linux対応版や、「HULFT7」にも対応する予定。
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外部リンク

セゾンテクノロジー=https://www.saison-technology.com/

「HULFT10 バージョンアップ解析サービス」=https://www.hulft.com/software/hulft-10/versionup-analysis-service