米Pure Storage(ピュア・ストレージ)は米国時間の2月5日、新たなパートナープログラムを発表した。ポータル刷新や技術ブートキャンプの実施など、支援をさらに充実させて収益機会を広げ、市場に対するパートナー各社の影響力強化を目指す。ピュア・ストレージ・ジャパンの北崎博司・パートナー本部営業本部長は週刊BCNの取材に対し、「パートナー向けのリベートも改善している」とし、ソリューションの価値をより理解してもらえるよう取り組む姿勢。
ピュア・ストレージ・ジャパン
北崎博司 営業本部長
新たなプログラムは、▽各ソリューションに特化した新たなトレーニング▽ツールの拡充▽収益性を高めるアクセラレーターーなどの特徴がある。
トレーニングでは、ハイブリッド・クラウドやAI、モダン・アプリケーションといった顧客のIT課題を解決するためのリソースを提供する。例えば、顧客が抱える課題や顧客が製品を採用した理由をパートナーに共有するなどの支援を実施する。加えて、日本を含めグローバルで、技術ブートキャンプのリアル開催の機会も用意している。
ツールに関しては、パートナーポータルを刷新し、ケーススタディーなどさまざまな情報を閲覧できるようにする。このほか、デジタルパートナーマスターサービス契約(DPMSA)のプロセスをツール内で実行できるようにする。パートナーの収益性に関しても、新たな特典やリベートを提供する。
北崎営業本部長は今後の注力領域についても言及し、▽ハイブリッド・クラウド環境の最適化▽AI完全対応のインフラ▽モダン・アプリケーション▽サイバー・レジリエンスーの四つの分野に取り組み、ユースケースを発信する方針を示した。ソリューションを活用した取り組み内容を、パートナーを通じて顧客に展開してもらえるようにしたいという。
ピュア・ストレージのビジネスにおいては、日本を含めグローバル全体で、パートナーを通じての間接販売の割合が100%となっている。北崎営業本部長は「われわれだけがプロフィットを上げてパートナーがつらい思いをするということでは、ビジネスは成立しない。製品採用を通じて、パートナーがプロフィタビリティー(収益性)を上げ、その先にいる顧客に貢献できることが一番のストーリーだ」と力を込めた。
(大向琴音)