国内最大級のポイントサービス「Vポイント」事業などを展開するCCCMKホールディングスは、米Snowflake(スノーフレイク)製品を利用したデータ活用の高度化に力を入れている。同社が中心となりCCCグループは、2025年1月に分散していた社内のデータ基盤を刷新し、安全性やビジネススピードの向上につなげた。1月27日にスノーフレイク日本法人が開催した記者会見で説明した。
CCCMKホールディングスはこれまで、オンプレミスの基幹データベース(DB)として活用していた「Oracle Exadata」をクラウドリフトし、分析DBとして「Azure Synapse Analytics」に連携していた。ただ、ワークロードの増加などに対応できず新たなアーキテクチャーを検討する中で、スノーフレイク製品を単一のデータ基盤として導入。CCCグループ全体に波及させた。
CCCMK ホールディングス
松井太郎 本部長
同社は、Vポイント会員の性別や生年月日といった基本属性と生活属性などのデータを基にマーケティング支援事業などを提供しており、松井太郎・IT戦略本部本部長は「データ活用は当社のビジネスそのもの」と説明。その上で、スノーフレイク製品に移行したことで、アクセス管理をシステムごとに設定する必要がなくなり最適化されたことや、負荷対策のために発生していたDBからファイル抽出し、BIツールに連携する中間作業が不要になるといった成果が生まれていると強調した。
スノーフレイク 日本法人
井口和弘 執行役員
スノーフレイク日本法人で執行役員の井口和弘・セールスエンジニアリング統括本部長は「創業以来掲げているデータのサイロ化を解消して、ビジネスを加速するというビジョンを実現している」と述べた。
(大畑直悠)