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キヤノンITソリューションズ、液冷方式のDCサービスを開始 5倍の冷却能力でGPUサーバーやHPCを冷やす

2024/12/26 09:00

週刊BCN 2024年12月23日vol.2042掲載

 キヤノンITソリューションズは、東京の西部に位置する自社データセンター(DC)で初の液冷方式によるサーバー冷却サービスの実運用を12月1日から始めた。ユーザー第1号は大手製造業のデータ分析に使う科学技術計算用のHPCで、今後は生成AIで使うGPUサーバーの冷却にも活用していく。DC事業を担当する郡田江一郎・ITサービス技術統括本部統括本部長は「SI業界の中で先駆けて液冷方式による商用稼働にこぎ着けた」と胸を張る。
 
郡田江一郎 統括本部長

 液冷方式を新規で導入したのは同社が運営する西東京データセンター第2号棟で、従来の空冷方式の約5倍に相当するラックあたり100kVAの消費電力まで冷却が可能になるという。例えば、生成AIで使う最新のGPUサーバーの消費電力は約10kVAあり、空冷方式ではラックあたり最大2台までしか冷却できなかったが、液冷方式は10台まで冷やせるとしている。「将来的にはGPUサーバーの消費電力が14kVA程度まで増大するとみられている」と武田智史・ITサービス技術統括本部データセンターサービス本部D2プロジェクト長は予想しており、液冷方式によって集積度を高め、DCスペースの有効活用につなげる考え。
 
西東京データセンターの外観
(手前が2号棟)

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外部リンク

キヤノンITソリューションズ=https://www.canon-its.co.jp/