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週刊BCNセミナーを札幌で開催、企業の課題を解決するITソリューションを紹介
2024/08/30 16:30
生成AIの利用について企業でも議論を
基調講演には元NHK解説主幹で、日本科学技術ジャーナリスト会議の室山哲也会長が登壇し、「生成AIの衝撃! 人工知能時代をどう生きるか」と題して、生成AIの活用に企業がどのように向き合うべきか、ジャーナリストの立場から見方を示した。室山会長は、生成AIが札幌をテーマに作曲した音楽や、人間としりとりをしながら詠んだ俳句などを披露。人間が制作した作品と遜色ない仕上がりのものもあると紹介し、「人間はAIと異なり創造性があるといわれることがあるが、人間もAIも過去の作品やいろいろな情報を取り込んで新しい作品をつくっている。創造性とはいったい何か」と指摘。科学者に話を聞いても、人間独自の創造性を定義することは困難だったという。室山会長は取材を重ねる中で、「社会に出て問題を発見し、その解決のため目的地を決めること」は現在のところAIには不可能で、人間にしかできないと結論づけた。AIと人が情報を共有しながら、人間が決めた目的地に向けた仕事をしていく形で強力すれば、AIは良き相棒になれる。また、生成AIは過去の情報をもとに、平均的で中央値に近い回答を出してくるため、これからはより個性が強く、平均から外れた人の価値が高まる可能性があるとも述べた。現在のAI技術の進化は非常に速いため、人間が幸せになるためにそれをどのように開発し、活用していくべきかを早急に議論しないと危険だと警鐘を鳴らす。企業活動の中でも折に触れて、AIを話題に挙げ話し合ってほしいと参加者に呼びかけた。
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