サイオステクノロジーは7月11日、米国とオランダに本社を置くElastic（エラスティック）の日本法人Elasticsearchとの業務提携を発表した。サイオステクノロジーはエラスティックの国内初のディストリビューターとして、生成AI活用のための基盤「Elastic Search AI Platform」上で展開するソリューションを8月1日から提供する。また、企業の生成AIの利活用を推進するため、RAG（検索拡張生成）導入をサポートする方針で、サイオステクノロジーが開発した「RAG構築支援コンサルティングサービス」も提供する。

　プラットフォーム上で提供するソリューションは「サーチ」「セキュリティ」「オブザーバビリティ」の三つ。2社共同で国内での展開を強化する狙いで、特にサーチについては生成AIと組み合わせたRAGへの適用が期待される。


　RAGの導入サポートについては、エラスティックの基盤を用いて生成AIの精度を向上させる。導入プランの作成からPoC、本番環境の設計・構築、運用のためのトレーニングまで、活用に向けた幅広いフェーズで支援サービスを用意する。加えて、Elastic認定エンジニアの資格を取得する前の基礎と、RAGに特化したトレーニングを提供する「エンジニアトレーニングサービス」も提供し、ソリューションの普及を図る。

　11日に開かれた発表会でサイオステクノロジーの喜多伸夫社長は「今後の重点項目の一つである、生成AIによる事業強化に関わる」と話した。今後、サイオステクノロジーとElasticsearchは共同で、セミナーやワークショップなどの共同プロモーション活動を実施する。
（大向琴音）