理経は4月25日、日東通信のIP電話ベースの音声統合ソリューション「LEGASiP Mini」と、理経が取り扱うsXGP対応の小型無線装置を連携し、災害現場などで活用されるトランシーバと固定電話・携帯電話間の通話や自治体による緊急告知の一斉送信などを可能にするトータルソリューションの提案を開始したと発表した。


　LEGASiP Miniは、既存の固定電話や携帯電話、トランシーバといった異なる通信方式間の音声通話を可能にする音声統合ソリューション。一方、理経が扱うsXGP対応小型無線装置は、携帯電話を利用した内線電話網を簡単に構築でき、データ通信やSMS（ショートメッセージ）の送受信も可能にする。

　この二つのシステムを組み合わせることで、災害現場など緊急時に自治体で活用されているトランシーバと、普段使用している携帯電話をつなぐ内線ネットワークの構築を実現する。既存の防災システムとの連携も可能で、防災行政無線による放送や、トランシーバと携帯電話への一斉同報など、連絡手段を多様化できる。

　同ソリューションで利用するsXGPシステムと携帯電話との接続可能距離は、野外で最大500～600mの範囲をカバーできることを確認している（諸条件による）。

　今後は、自治体をはじめ消防や工事現場、工場など、素早く簡単に音声通話・データ通信システムの構築が必要とされる分野に向け、それぞれの使い方に合わせた提案をしていく。