サイバーリーズンは11月29日、パートナーを対象にしたイベント「Cybereason Partner Summit 2023 Autumn」を開催し、2024年度のビジネス戦略や製品アップデートについて解説した。主力のEDR(Endpoint Detection and Response)製品に加えて、XDR(Extended Detection and Response)製品とモバイルセキュリティ製品を注力商材として、パートナーとの協業により拡販を目指す方針を示した。
山野 修 社長
山野修社長は、近年、顧客数が大幅に増加していると紹介し、主力のEDR製品「Cybereason EDR」が大手企業だけでなく中堅企業でも採用が進んでいることなどを要因として挙げた。「今後は、EDRをアンチウイルスのように普及させる」と語り、MSSP(マネージドセキュリティサービス事業者)からの提供を強化し、中堅・中小企業が利用しやすい環境を整えるとした。
XDR製品「Cybereason XDR」は、データを取り込めるサードパーティー製品の拡充、SIEM(Security Information and Event Management)との連携など機能強化を図る。山野社長は「顧客のXDRへの関心が高まっているが、利用はこれからだ。パートナーと市場を立ち上げ、ナンバーワンのポジションを目指す」と力を込めた。
11月に、従来のモバイルセキュリティ製品を刷新した「Cybereason MTD」を発売した。機械学習やクラウドなどの先進技術を活用し、脅威に対する検知能力の向上を図ったほか、Wi-Fiの安全性の検査、サイトへのアクセス制御といった機能を搭載する。24年度中に運用監視サービスを組み合わせた「Cybereason Managed MTD」を提供する予定。
執行役員の下路崇夫・パートナー営業本部長のセッションでは、10月末の時点でパートナーからの案件登録数が昨年の実績を超えたことを明らかにした。今後も、セミナーの共催や、パートナーの持つ製品・サービスとサイバーリーズンの製品を組み合わせたソリューション展開などに取り組み、顧客獲得を目指すという。
(岩田晃久)