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パワープレイス、「ウッドデザイン賞 2023」で最優秀賞を受賞
2023/12/11 16:00
「ウッドデザイン賞」は、木の良さや価値を、デザインの力で再構築することを目的として、優れた建築・空間や製品、活動や仕組み、研究などを募集・評価し、表彰する顕彰制度。今回、農林水産大臣賞を受賞した「森 tebaco」は、林業×福祉プロジェクトのなかで、企画・開発・デザインされた新しい地域材製品となる。
林業×福祉連携プロジェクトは、幸仁会川本園(川本園)と木育・木づかいネットを共同事務局として、パワープレイスやグラム・デザイン、埼玉大学、埼玉県中央部森林組合などにより、林業と福祉が連携したユニークな取り組みとして、令和3・4年度は林野庁の補助事業、令和5年度は全国木材組合連合会が林野庁から受託した補助事業による助成をそれぞれ受けて、継続した活動を行っている。
同プロジェクトの新製品「森 tebaco」は、埼玉県産のヒノキを活用し、川本園が行う丁寧な仕事で、丸太の状態から製品になるまでの一連の加工を行っている。時計やカレンダー、フォトフレームのデザインをパワープレイスが担当し、木のもつ親しみやすさや手触りを残しながらも、製作工程に合わせて作業がしやすいように製品デザインの修正を加えることで、障がい者の方達が作りやすく質の高い製品づくりを実現した。
これらのノウハウをモデルケースとして、全国にある他の福祉作業所にも展開するために連携を図り、障がい者の人々の新たな就労支援の一助として自立できる環境づくりと、地域の国産木材を広く普及させる活動として取り組んでいく。なお、「森 tebaco」は受注生産で順次発売する予定。
また、今回ソーシャルデザイン部門で入賞した「宮崎県森林産業イノベーション人材教育プログラム」は、2022年度から内田洋行、宮崎県庁、県内の林業従事者、武蔵野美術大学の学生たちによる産官学連携事業。武蔵野美術大学の学生が、森林産業で見失われつつある価値や魅力を可視化させる授業として、宮崎の森林・林業の現場視察などをすることで、森林・林業と暮らしの関わりを学んでいる。さらに、宮崎県職員や地域プレイヤー、デザイナーと合宿などの時間をともにし、経済優先だけではない本質的な豊かさについて対話を通じて地域産業と暮らしのなかにある潜在的な価値の見える化を行っている。内田洋行はイノベーション人材教育の企画から参画し、プログラム推進の役割を担っている。
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