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レノボ、「AI for ALL」を掲げあらゆる製品でAI活用へ 年次イベントで方針を発表
2023/10/26 14:39
週刊BCN 2023年11月06日vol.1991掲載
誰一人取り残さずAIを届ける
基調講演の冒頭、会場で一つのデモストレーションが披露された。聴覚障害のあるブラジル人男性が、カメラに向かって手話で話すと、AIが男性の動きを分析。瞬時に手話をポルトガル語に翻訳する様子を紹介した。男性は「レノボのAI技術によって、いつでも誰とでも繋がれるようになった」と笑顔を見せた。リアルタイム手話通訳AIは、数千時間もの手話録画データを事前学習している。もともとは、人の動きをAIが解析する技術の確立を目的に開発がスタートした。レノボが目指す、あらゆる言語で誰とでもコミュニケーションができる世界を体現する例として、ポルトガル語の手話対応を約5年の開発期間で実現した。国によって異なる各国手話の翻訳に対応していくことも可能だという。
登壇したヤンチン・ヤン会長兼CEOは、同社がAIに取り組む姿勢として、イベントのテーマでもある「AI for ALL」について説明。リアルタイムの手話通訳AIを例に「すべての人にAIを届け、誰も取り残さない。インテリジェントトランスフォーメーションをあらゆる業界で実現したい」と決意を述べた。
近い将来、同社のPCやワークステーションにAIを搭載し、ヘルスケアや教育分野にもエッジAIを提供する。エンタープライズ向けには複数のAI基盤モデルを組み合わせて利用する「ハイブリッドAI」を提供し、企業内の情報を守りながらAIを活用できるソリューションを展開する。ヤンCEOは「AIの実装は、ITのあらゆるレベルで不可欠になっている。当社はAIをポケットからクラウドまですべてのコンピューティング能力で提供できるのが強みで、AIの力を解放していく」と、同社が最も注力する分野であることを強調した。
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