フォースメディアは、QNAP NAS用の新機種として、高速AI画像認識と高性能監視アプリケーションに対応し、6 TOPS NPUを搭載したARMベースのAI NAS「TS-AI642」の販売を開始した。


　新製品は、6 TOPS NPUを搭載したARM 8コアプロセッサーを採用し、AI画像認識とスマート監視アプリケーションに適した機種。2.5GbE接続、PCIe経由の10GbE拡張性、デュアル4K HDMI出力により、高性能と電力効率の両方を実現。SMBの画像ストレージやバックアップ、ビデオ監視に対応した。

　64ビット8コアプロセッサー（ARM Cortex-A76／Cortex-A55）を採用したことにより、AI画像認識、監視ビデオ解析、スマート監視アプリケーションを高速化することが可能。ユーザーは、QuMagieフォト管理でAI画像認識の200％の性能向上や、Qsirch全文検索エンジンでAI OCRを使用して画像内の文字をキャプチャーする際のパフォーマンスの大幅な向上を図ることができる。また、QVR Face Insight顔認識とQVR Human人数カウントソリューションにおけるリアルタイム解析用のカメラを増設できる。プロフェッショナルな監視用NASとして、QVR Eliteをインストールして無料で2チャンネル、または追加ライセンス購入することで最大64チャンネルを展開することができる。デュアルポートHDMIにより、2台のモニター上で複数のチャンネルのビデオの再生や切り替えが可能となる。

　2.5GbEポートとPCIe Gen.3×2スロットを備えているため、ユーザーは10GbEネットワークカードをインストールできる。TL-D1600S QNAPストレージ拡張ユニットを接続することで、さらに12台のハードドライブを新製品に増設して、最大350TBのストレージ容量を実現でき、増え続けるストレージのニーズに応える（22TBのハードドライブをRAID 5構成で使用）。または、TR Seriesストレージ拡張ユニットを接続することで、拡張ストレージにハードウェアRAIDによる保護を加えることが可能。企業は、ROIを最大化しながら、長期保存やアーカイブの要件を満たす膨大なストレージ容量を実現することができる。

　シンプルなハイブリッドクラウド展開のための高性能クラウドベースサービスにも対応し、オールインワンのバックアップ・復元ソリューションを提供する。IT担当者は、定期的にスナップショットを取得することでランサムウェアからNASを保護し、QVPNサービスを使用してNASへの安全なリモートデータアクセスを可能にする仮想プライベートネットワークを構築することができる。

　価格は、単体モデルがオープン、HDD搭載モデルが28万4000円（1TB×6）から。