Pythonエンジニア育成推進協会は、「Python 3 エンジニア認定データ分析試験」を7月1日から改定する。

　Python 3 エンジニア認定データ分析試験受験者は、開始から2年9カ月で1万人を達成した。その背景にはデータ分析学習のニーズの高さがある。データ分析をマスターすると、戦略や計画の数値による見える化や、予実の精度を向上させやすくなることから、社内のデータ分析力を高めたい企業が急増している。

　データ分析でPythonが利用される理由としては、（1）NumPyやpandasなどのデータ分析に適したライブラリーが豊富で評価も高い、（2）非エンジニアでも学習しやすい（データ分析試験の受験者の4割が非エンジニア）、（3）データ分析業務を自動化したいニーズがある（Pythonは自動化でよく活用されている言語）、（4）ベンダーロックインされずに自社でデータ分析のシステムを構築したいとのニーズがある、とみている。

　そうした点から、今回、「Python 3 エンジニア認定データ分析ベータ試験」の改定を行い、7月1日から主教材を「Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書第2版」に変更することにした。また、新しい主教材に合わせて、出題内容のPythonとライブラリーバージョンを変更する（Python 3.10/NumPy 1.22/pandas 1.4/scikit-learn 1.1/Matplotlib 3.5）。出題範囲とレベル感は変更なしととしている。

　受験料金は税別1万円。問題数は40問（全て選択問題）。合格ラインは正答率70％。試験センターは、全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター。