ニューテックは1月6日、米ExaGrid Systems（ExaGrid）とパートナー契約を結び、ExaGrid階層型バックアップストレージを利用したデータ保護ソリューションの販売を開始すると発表した。


　ExaGrid階層型バックアップストレージは、単一のスケールアウトシステムで提供可能な六つのアプライアンスモデルで構成されている。各アプライアンスは、フルバックアップと長期保存用にサイズ設定されている。今回の契約でニューテックは、ExaGridとバックアップ・アプリケーションが連携したデータ保護・ランサムウェアリカバリーソリューションを市場に展開していく。

　ExaGridは、スケールアウトアーキテクチャーを備え、高速なバックアップとリストアを提供する独自のディスクキャッシュをもつランディングゾーンと重複排除されたデータを保管するリポジトリ層を特徴とした階層型バックアップ用ストレージを提供している。レポジトリ層では、長期保持のコストが最も低く、データを不変オブジェクトとして保存し、ランサムウェア回復のために削除遅延を行う。同社はエンタープライズ、教育、公共機関など業種を問わず80カ国以上、3800社以上の導入実績をもっている。

　ニューテックは、コンピューター周辺機器のメーカーとして昨年創立40周年を迎えた。今回、25種類以上のバックアップ・アプリケーションとの動作実績があるExaGrid階層型バックアップストレージの販売を開始し、顧客に高品質のランサムウェアリカバリーソリューションの提供を開始する。この数年で急速に市場でのニーズが増えているサイバーレジリエンスの要望に応え、顧客の事業継続性を高めていくためのソリューションをExaGridとともに提供していく。

　すでに、ExaGrid階層型バックアップストレージの検証は完了しており、サポート体制を完備して販売を開始する。顧客環境で使用している既存のバックアップ・アプリケーションを変えずに同製品を追加することで、顧客環境のバックアップとリカバリー時間のパフォーマンスを改善し、ランサムウェアソリューションを追加することが可能になり、サイバーレジリエンスを強化する。ExaGridのもつ優れた重複排除技術により、顧客はストレージコストを大幅に削減することもできる。このソリューションにより、ランサムウェアの被害にあった際のデータ復旧コストや業務停止時間を最低限に抑えることが可能となる。

　ニューテックでは、来期に1億円の売り上げを目標としている。