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急激な円安、IT企業の6割で「マイナス」の影響──JCSSAがDI調査
2022/12/19 13:05
急激に進行した円安についてどんな影響を受けているか、では、「非常に大きなマイナスの影響を受けている」とした企業が10.0%、「ある程度マイナスの影響を受けている」とした企業が50.0%と、マイナスの影響を受けているとする企業が6割に上った。一方「非常に大きなプラスの影響を受けている」(1.1%)と「ある程度プラスの影響を受けている」(3.2%)を合わせた、プラスの影響を受けているとした企業は4.3%に過ぎなかった。影響の具体的内容では「輸入に伴う仕入れコストの上昇」が77.0%と圧倒的だった。以下、「消費マインドの低下に伴う売り上げ減」(27.9%)や「為替差損」(23.8%)などがマイナスの影響として大きかった。一方、プラスの影響は「為替差益」(15.6%)、「輸出品の売り上げ増」(5.7%)、「海外資産の相対的価値上昇」(4.9%)などがあったが、いずれもわずかだった。
景況感判断については、「景況感の現状判断DI」は0.0とマイナスにこそならなかったが、前回(2022年5月調査)比では-2.0ポイントと後退。「半年前との景況感比較DI」は4.8で、前回比-6.3ポイント。「半年後の景況感見通しDI」についても前回比-8.5ポイントの4.1といずれも後退した。さらに「新卒採用DI」は12.6(前回比-12.0)、「中途採用DI」は34.2(前回比-16.6)と、比較的マイナス幅が大きく、コロナ禍からの回復の足取りにややブレーキがかかった。今回最もDIが高かった「賃上げDI」も、前回比-5.4ポイントと後退。一方「賞与DI」については、+0.2ポイントとわずかながら前回を上回った。また「次期設備投資DI」については、前回比-0.8ポイントと後退したものの、マイナス幅はわずかだった。JCSSAでは、コロナ禍の影響は弱まりつつあるものの、依然先行きの不透明感は継続しており、DIの後退に結び付いた、としている。
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