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アムニモ、AIエッジゲートウェイAX11にルネサスの「RZ/V2MA」を採用

2022/09/30 16:33

 アムニモは、ルネサス エレクトロニクスが新規に開発したAIアクセラレータ搭載のマイクロプロセッサー「RZ/V2MA」が、さまざまな産業用システムでエッジAIコンピューティングを実現する開発中の機器「AIエッジゲートウェイAX11」に最適であると判断し、採用を決定した。

開発中のAIエッジゲートウェイ AX11(イメージ)

 近年、さまざまな業種・業界の企業や組織で、AIやディープラーニングを活用した取り組みが始まっている。AIやディープラーニングの普及が進むにつれ、エッジデバイス内でデータ処理を行うエッジAIに注目が集まっている。こうした中、従来のエッジAI用のコンピューターは発熱量が大きいことから、とくに屋外などの厳しい環境下では安定した運用が難しいとされている。

 アムニモでは今回、ルネサスが発売したRZ/V2MAを採用することにより、低消費電力で発熱量が少ないエッジAIデバイスを開発し、従来のエッジAI用コンピューターに比べて安定した運用の実現を目指す。ルネサスのRZ/V2MAは、AI推論を極めて低消費電力で実行することが可能で、発熱が少ないことからファンやヒートシンクが不要なエッジデバイスを開発できる。このRZ/V2MAの特徴を生かし、アムニモは、今までエッジAI用コンピューターの設置が難しかった屋外でも安定運用が可能な、ファンレスのAIエッジゲートウェイAX11を開発し、社会でのエッジAI活用の幅を拡大する。

 また、アムニモは従来から、監視カメラの利用に最適化したエッジゲートウェイAG10/AG20と、これらを使用したクラウドサービス(統合ビデオ管理システム)を販売し、さまざまなシステムで採用されている。AIエッジゲートウェイAX11は、これらの従来機が備える監視カメラとの連携や映像処理に関する各種機能を踏襲しつつ、RZ/V2MAが実現する高速なAI演算機能を実装する。

 アムニモは、11月末からAI推論ロジックを開発する企業向けの開発用サンプル機の提供を開始し、来年3月に商用発売を目指す。また、10月26~28日に幕張メッセで開催されるJapan IT Week秋で、サンプル機を展示する。
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外部リンク

アムニモ=https://amnimo.com/

「AIエッジゲートウェイAX11」=https://amnimo.com/service/ai_edge_gateway/

「RZ/V2MA」=https://www.renesas.com/rzv2ma