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富士通 世界最速の量子シミュレーターを開発 アプリの研究開発などで利用
2022/04/07 16:00
週刊BCN 2022年04月11日vol.1918掲載
今回のシミュレーターは、富士通のスーパーコンピューター「PRIMEHPC FX700」を64ノードで構成したクラスタシステム上で稼働し、大阪大学と量子ベンチャーのQunaSysが開発したソフトウェアを用いた。FX700はスーパーコンピューター「富岳」のCPU「A64FX」を搭載する。
量子シミュレーターは扱えるビット数が増えるほど必要となるメモリ容量や計算回数が膨大となる。これに対して同社はA64FXの高速性を生かし、処理速度の向上を図った。
同社によると、おおむね30量子ビットを超えると、一つのサーバー内で処理ができず、サーバー間の通信が発生するため、処理速度が低下する。同社は計算の進捗などに応じてデータを効率よく再配置する新技術によって通信を削減し、一つのサーバー内の計算量を拡大した。A64FXの性能を引き出す実装技術や、通信と計算を同時実行する技術も生かされている。
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