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現場での映像データ活用に関する実態調査、セーフィーが実施

2022/03/24 15:19

 セーフィーは、飲食業・小売業・建築業・医療業の管理職層800人を対象に現場での映像データの活用に関する実態調査を行い、その結果を発表した。
 


 「映像の確認頻度」に関する質問では、レコーダー録画型の防犯カメラを使用している場合、「週に1回以上確認する」人が40%である一方、「ほとんど確認しない」という回答が50%にのぼり、利用者の2人に1人がほとんど映像を確認していない結果となった。このことから、活用されないまま放置されている映像データ“休眠映像”の存在が明らかになった。また、クラウドカメラを使用している場合、「週に1回以上確認する」人が50.6%で、中でも「毎日確認する」と答えた人が30.1%にのぼる結果となった。

 レコーダー録画型の防犯カメラを使用している人に対して「使用するにあたって、不満な点や課題に感じていることはあるか」という質問をしたところ、1位が「画質が悪い(25.3%)」、2位が「確認が面倒・大変(6.3%)」、3位が「コストが高い(4.7%)」だった。

 「クラウドカメラを知っているか」という質問に対し、「特徴まで詳しく知っている」と回答した人はわずか5.1%。「なんとなく聞いたことはあるが、よく知らない」が33.3%、「知らない」が61.6%となった。このことから、クラウドカメラの認知度は非常に低いことが判明した。「特徴まで詳しく知っている」と回答した人の内訳は建築業が36%と最も多くの割合を占めており、続いて飲食業(26.8%)、医療業(22%)、小売業(14.6%)の順。「なんとなく聞いたことはあるが、よく知らない」と回答した人は、小売業(28.9%)、建築業(26.3%)、医療業(22.9%)、飲食業(21.8%)だった。

 「クラウドカメラを導入しない理由は何か」との質問では、「必要性がないと感じているから(49.8%)」が1位で「機器導入コストが高そう(29.8%)」「ランニングコストが高そう(16.8%)」が続いた。

 「クラウドカメラやその映像データを活用して解決できることのうち、現在、自分の現場で抱えていると思う課題は何か」との質問に関しては、各業界の管理職の約3割程度が抱える現場課題に「店舗管理」「スペース」「死角」「固定の場所」などクラウドカメラの導入で物理的に解決可能なものが多いことが分かった。

 また近年、デジタル技術によって生活を良いものにするDX(デジタルトランスフォーメーション)が注目され、さまざまな現場でも、デジタル技術の力を使って現場の仕事を効率化していく「現場DX」が求められているが、各業界の多くの管理職が抱えている“現場課題”はクラウドカメラやその映像データを活用して解決できるにもかかわらず、大半の人がそのことを知らない実態が判明した。
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外部リンク

セーフィー=https://safie.co.jp/