Hexagon AB（本社・スウェーデン）のグループ企業で、エンジニアリングデザインソフトウェア「BricsCAD」を開発・販売するBricsys NV.（本社・ベルギー）は、BricsCADの日本での販売代理店契約をSB C＆Sと交わし、3月に販売を開始した。


　BricsCADは、2D・3D・BIMなどの全ての機能をワンプラットフォームで提供し、業界標準の.dwgファイルで作成することができる.dwg互換CADシステム。企業は、BricsCADを利用することで、.dwgファイルで作成された多くの既存資産を継承しながら、永続ライセンスやネットワークライセンスなどの豊富なライセンス形態によりコスト削減を実現できる。また、全ての機能をワンプラットフォームで実現しているため、2D図面から3Dデータの書き起こしの際に別のソフトを立ち上げる必要もなく、これから3D・BIMの導入、既存CADの運用の最適化を検討している企業の設計ワークフローの改善を支援する。

　BricsCADは、2021年時点で全世界で約45万本が利用されている。日本でも08年から提供を開始し、これまでに製造、建設、建築、設計などの多くの顧客が利用している。この実績をもとに、国内最大級のディストリビュータであるSB C＆Sとの販売代理店契約を通じて、設計ワークフローの効率化支援の機会を提供していく。

　すでに多くのCAD製品を販売しているSB C＆Sでは、BricsCADを販売ポートフォリオに加えることで、契約パートナーに対してプロダクト選択の機会を広げることが可能となり、CADディストリビュータとしてのポジションを強固なものにすることができる。Bricsys NV.では、これにあわせて日本でのBricsCADの販売強化のために日本ブランチを開設した。