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レノボ、ハイブリッドクラウド向けのサーバー製品ポートフォリオを拡充

2020/12/11 17:51

 レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ(レノボ)は12月9日、企業のデジタルトランスフォーメーションを推進するサーバー製品ポートフォリオを拡充すると発表した。

Lenovo ThinkAgile HX3375アプライアンス

 今回の発表では、高い信頼性をもつレノボのサーバーとNutanixソフトウェアを統合した「Lenovo ThinkAgile HX」シリーズ、MicrosoftのWindows Serverベースのハイパー・コンバージド・インフラストラクチャ(HCI)の構築を可能とした「Lenovo ThinkAgile MX」シリーズ、ハイブリッドクラウドのデータ階層化・管理機能を搭載した「Lenovo ThinkSystem DM」シリーズにそれぞれ、より快適なハイブリッドクラウド環境を構築する最新のポートフォリオを追加した。

 新製品の「Lenovo ThinkAgile HX3375アプライアンス」と「Lenovo ThinkAgile HX3376認定ノード」は、AMD EPYC 7002プロセッサー・ファミリを搭載した2ソケット1Uシステムで、NutanixのHCIソフトウェアをレノボの高性能エンタープライズ・プラットフォーム上に統合した製品。Lenovo ThinkAgile HXシリーズでは、仮想デスクトップ・インフラストラクチャ(VDI)を始めとする負荷の高いワークロードの実行を可能としてきたが、AMD EPYC 7002 Romeプロセッサーの機能を活用することで、より高いコア数、GPUサポート、使いやすいライフサイクル管理コンソールを実現し、より大きな仮想化ワークロードの統合を実現する。

 Lenovo ThinkAgile HX3375アプライアンスは、信頼性の高いLenovo ThinkSystemサーバーをベースに設計されており、ラックに設置するだけですぐに使用可能なアプライアンス。様々なワークロードやアプリケーションに対応した計算能力を提供し、業界で最も機能が豊富なNutanixのHCIソフトウェアを搭載している。コスト効率の高いハイブリッドまたはパフォーマンスを最適化したオールフラッシュストレージ構成で、多様なワークロードの要求に対応する。

 Lenovo ThinkAgile HX3376認定ノードは、Lenovo ThinkSystemサーバーをベースに構築されており、様々なワークロードやアプリケーションにコンピュート・パワーを提供する。この製品にもNutanixソフトウェアがプリロードされているが、既存のNutanix期間ベースのソフトウェアライセンスを利用してNutanixソフトウェアを稼働させたり、すでにもっているサポート契約を適用したり、Nutanixから新しいソフトウェアライセンスとサポート契約を購入してNutanixソフトウェアを展開することができる。

 また、「Lenovo ThinkAgile HX1021認定ノード」は、1Uハーフ幅のThinkSystem SE350をベースとし、限られたスペースへの導入に最適なモデル。サーバークラスの処理能力とストレージをデータが生成される場所に近づけることで、そのデータの分析から生じるアクションをより迅速に実行できるようにする。ThinkAgile HXシリーズの他のファミリーと同様に、Nutanixのハイパーコンバージド・ソフトウェアをLenovoエンタープライズ・プラットフォームに展開できるよう設計されている。Nutanixは、エンタープライズ・ストレージ、データ保護、インフラストラクチャの復元力、管理と分析、セキュリティを通じて、ウェブスケール・テクノロジーのメリットをエッジ環境にもたらす。認定ノードは、検証済みLenovoハードウェアとファームウェアを提供する。

 Lenovo ThinkAgile MXアプライアンスは、Microsoft Azure Stack HCIへのワンストップ・ショップとして機能し、エッジからコア、そしてクラウドまでを対象に、Azureサービスの容易な導入、管理、拡張を実現する。新製品の「Lenovo ThinkAgile MX1020エッジ・アプライアンス」と「同 MX3520アプライアンス」は、新たにMicrosoft CSPをサポートすることで、顧客のシームレスなハイブリッドクラウド環境構築を可能とする。また、Lenovo ThinkAgile MX3520についても、従量課金制で提供されるため、顧客は初期投資費用を抑えつつ、エンタープライズレベルのMicrosoft Azureサービスの導入と管理が可能となる。21年前半の発売を予定している。

 Lenovo ThinkSystem DMシリーズは、SANとNASを共有/統合する環境向けに、充実のデータ管理と容易なクラウド接続を提供できるように設計されたエンタープライズ・アプリケーション、仮想化、Microsoftソリューション、バックアップとリカバリーに最適なストレージ。新製品の「Lenovo ThinkSystem DM5100F」は、NetAppが提供するシームレスなデータ管理を実現するONTAPデータ管理ソフトウェアの最新版を搭載し、高パフォーマンスを提供するためにエンドツーエンドのNVMeをサポートした。これにより、従来モデルと比較して45%の性能向上を実現した。顧客は効率的でパワフルなデータ管理機能により、シームレスなクラウド統合を実現できる。

 税別価格は、Lenovo ThinkAgile HX 3375アプライアンスが917万円から、Lenovo ThinkAgile HX 3376認定ノードが235万円から、Lenovo ThinkAgile HX 1021認定ノードが193万円から。12月8日に出荷を開始している。
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外部リンク

レノボ・ジャパン=http://www.lenovo.com/jp/