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ニューテック、ハイエンドNASのストレージデバイスにWDの「JBOD」を採用

2020/11/02 15:01

 ニューテックは、ハイエンドNASシステム「ZettaSuite(ゼタスイート)」のストレージデバイスとして、米Western Digital(WD)のハイブリッドストレージプラットフォーム「Ultrastar Data60 JBOD」を採用し、「Z300Wモデル」を追加した。

ZettaSuite Z300W

 ZettaSuiteは、同社のCloudy NASシリーズの上位機種として位置づけされた、ZFSファイルシステムを実装したLinuxベースのNAS製品。NASヘッド2台のそれぞれにストレージデバイスを接続することで片方のNASヘッドに障害が発生しても、もう一方に切り替えることでサービスが停止しない冗長構成を基本構成としている。今回、ZettaSuiteの大容量用途向けモデルZ300シリーズのストレージデバイスとして、ニアラインSAS HDDを60台搭載したWDのUltrastar Data60 JBODを採用した。

 ZettaSuiteでは、ZFSファイルシステムが備える「Copy On Write」「チェックサム」や「スクラブ機能」などのデータの完全性(Integrity)を高める仕組みと、トリプルパリティ(RAID-Z3)など従来より一段上の冗長性をもたせることができるRAIDにより、ソフトウェア的に堅牢で高い信頼性(Reliability)と可用性(Availability)をもっている。

 今回採用したUltrastar Data60 JBODは、搭載するHDDの振動対策技術「IsoVibe振動分離テクノロジ」とHDDの空冷性能の向上技術「ArcticFlow熱分布冷却テクノロジ」により、高い信頼性をもちながらモジュール化されたIOモジュール、電源、冷却FANなどの部品が冗長化され、保守性(Serviceability)にも優れている。

 ZettaSuiteとUltrastar Data60 JBODを組み合わせることで、ハードウェア的にも単一障害点(Single Point of Failure)がなく、ソフトウェア・ハードウェア両面からみても高い完全性、信頼性、可用性と保守性を兼ね備えた。

 ZettaSuite Z300Wモデルは、NASヘッド2台にUltrastar Data60 JBODが1台接続の最小構成(720TB)から8台接続(5760TB)まで拡張することができる。

 ニューテックは、すでにZ300Wの販売を開始し製品導入も進めているが、WDはそのリセラーを含めニューテックと協力しながらZettaSuiteを販売することでUltrastar Data60 JBODの拡販につなげていく。また、ニューテックの子会社であるITストレージサービスは、Ultrastar Data60 JBODのオンサイト保守網を全国に設け、ZettaSuite Z300W案件だけでなく、WDとそのリセラーがUltrastar Data60 JBODを単体で販売する際にも保守メニューを提供していく。
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外部リンク

ニューテック=https://www.newtech.co.jp/

「ZettaSuite Z300W」=https://www.newtech.co.jp/products/rack_mount_nas/zetta_suite/