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MJS、中堅・中小企業向けに「MJS AI 監査支援」の提供範囲を拡大
2020/10/27 15:05
週刊BCN 2020年10月26日vol.1847掲載
MJS AI 監査支援は、日次、月次、年次の財務会計処理の業務で、担当者が入力または自動作成した仕訳の処理ミスや処理漏れなどを自動でチェックするシステム。19年11月に会計事務所向けERPシステム「ACELINK NX-Pro 会計大将」、続けて今年7月には中小・小規模企業向け財務パッケージ「ACELINK NX-CE 会計」との連携を開始した。今回、新たにMJSLINK NX-Plus 財務大将、Galileopt NX-Plus 財務大将と連携したことで、より幅広い層の顧客が利用できるようになった。
MJSでは、これまでに各種ERPシステムやクラウドサービスと、金融機関やクレジットカードなどの取引情報データを連携し自動で取り込む機能のほか、領収書のOCR読み取り機能による自動仕訳作成など、会計データの「入力業務の自動化」を支援するサービスを提供してきた。テレワークや業務の簡素化・自動化が進むなか、MJS AI 監査支援を組み合わせることにより、入力だけでなく入力内容のチェックまで自動化が可能となる。
MJS AI 監査支援によるチェック結果は、確認が必要と思われる科目や金額が一目でわかるようレポートとして表示する。チェックするポイントは、前年同月などと比較して著しい金額の増減、マイナス残高、仕訳の重複など。また、チェックルールは、税法などを踏まえたうえで、誤りが発生しやすいポイントを考慮しあらかじめ設定された「システム標準ルール」と、ユーザーが設定する「オリジナルルール」の2つを任意に組み合わせてチェックすることができる。
さらにAI機能により、学習データとチェック対象の仕訳データを比較し、確認が必要と思われる仕訳に対して修正提案を行う。これによって、仕訳の科目や金額に誤りや異常値がないか、会計基準・税法に沿った正しい処理がされているかなど、チェックするのにかかっていた時間の短縮や業務の効率化、さらには月次・年次決算の早期化にもつながり、働き方改革の推進や人手不足といった課題解決を支援する。また、決められたチェックポイントとチェックルールに基づき監査が行われるため、チェックレベルを標準化でき、経理知識のばらつきや担当者変更時の引き継ぎ漏れなどのリスクを軽減するとともに、正確性を向上することができる。
税別価格は、買い取りプランが1ライセンス22万円、サブスクリプションプランが1ライセンス月額6400円。
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