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自然言語AIのFRONTEO、日本マイクロソフトと協業を開始
2020/10/26 18:19
認知症診断支援AIシステムはFRONTEOの自然言語解析AI「Concept Encoder」を活用した診断システムで、患者と医師の会話から認知機能障害の有無や重症度を判定する。同システムは共和薬品と共同で研究・開発を行っており、完成後は共和薬品が中心となって医療・介護業界へ販売していく予定。現在、主要機能の開発を終えインターフェースなどの開発途中だとしており、2023年までに医薬品医療機器総合機構による薬事承認を目指す。
今回の日本マイクロソフトとの協業では認知症診断支援AIシステムだけでなくFRONTEOが提供するその他のAIプロダクト、論文検索AIの「Amanogawa」や創薬支援AIの「Cascade Eye」などについてもAzure上で提供することを検討していく。これらのシステムをAzure上から提供することで、ユーザーは導入費用や運用コストを抑制できるようになる。また、今後日本マイクロソフトはAzureを導入する国内の医療機関や製薬企業に対し、FRONTEOと協力して同社のシステムの導入を支援していく。
両社は今後、創薬・介護の領域でのAIソリューションを開発することで、超高齢化社会における利用・介護リスクへの対応を進め、医療分野でのデジタルトランスフォーメーションを推進していく考え。(銭 君毅)
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