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デル・テクノロジーズ 日本法人合併で「顧客の変革への貢献」を加速 パートナー戦略は“拡大”から“深化”へ
2020/09/24 09:00
週刊BCN 2020年09月21日vol.1842掲載
グローバルでは2016年に米デルと米EMCの経営統合により米デルテクノロジーズが発足したが、日本市場ではそれぞれの日本法人であるデルとEMCジャパンが併存する状態が続いていた。大塚社長は「仮想的なワンカンパニーとしてのオペレーションは17年からスタートしており、全製品を単一の窓口から提供できるようにしたり、パートナープログラムの統合やパートナー数の大幅拡大にも取り組み、パートナー数は4000以上になった。国内での一貫したサポート体制の確立やコンサル組織の強化なども進めてきた」とこれまでの歩みを説明。こうした取り組みの成果として、PC、x86サーバー、外付け型ストレージとも、この3年間で国内市場シェアが5ポイント前後拡大していることを紹介した。
ただし、これらの取り組みは“第1章”と言うべき施策であり、大塚社長によれば、「共通のカルチャーをしっかり全組織、全社員に浸透させ、デルとEMCの統合による相乗効果を促しつつも、事業の継続性を重視した基盤づくりのフェーズだった」。昨年9月から両社の企業活動は“第2章”に入り、統合完了後の一つの組織としての「フル・ポテンシャルを追求する」(大塚社長)段階と位置付けているという。日本法人を統合し、デル・テクノロジーズを発足させたのもその一環としての取り組みだ。
具体的な活動としては、今年2月に産業別の営業体制を立ち上げたほか、新規営業や製品特化型の営業も強化していく。また、プリセールスとインサイドセールスの統合も進め、顧客の経営課題解決に直結する提案ができる体制づくりを進める。
パートナー戦略は“拡大”から“深化”にシフトする。大塚社長は「製品の販売、支援だけでなく、多方面のパートナーシップ構築を図ることで、より高い価値を提供していきたい」と説明した。
オフィスについても、同社の21年度(22年1月期)下半期中には大手町に新本社オフィスを開設し、主要機能を集約する予定だ。(本多和幸)
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