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MJS、オンライン完結型「anew クラウドファクタリング」を提供
2020/08/04 14:43
MJSと新生銀行は、17年11月に、MJS製品の金融サービス開発と地域金融機関への展開を目的とした資本業務提携。今回のサービスは、その取り組みの一環となるもの。MJSは、中小企業・小規模事業者に新しい資金調達の手段を提案するためクラウドファクタリングの提供を開始し、今後、両社との間で、MJSのbizsky基盤を通じて取得可能となる会計データや銀行APIによるデータを顧客の資金調達に生かす仕組みを構築することで、利便性・柔軟性のある付加価値の高いサービスの提供を目指す。
MJSグループは、グループ会社のMJS M&Aパートナーズを中心に、全国8400カ所の会計事務所や地方銀行を通じた金融機関とパートナーシップを結ぶことにより、中小企業の事業承継や事業継続の支援を行ってきた。また、政府や政府系金融機関などの資金繰り支援策への適用可否を自動判定する「資金繰り支援対象判定」機能の無償提供や、補助金・助成金・融資など各種支援制度を紹介する特設サイトを通じ、新型コロナウイルス感染症の影響を受け困っている全国の会計事務所とその顧問先企業、そして中堅・中小企業を支援している。
一方、anewは、OLTAが有するAIを活用した審査ノウハウと新生銀行の資金力を組み合わせたオンライン完結型のanewクラウドファクタリングを通じて、従来の金融機関では十分サポートされていない数百万円から1000万円程度の資金ニーズに対応し、資金繰りの悩みを抱える中小企業・小規模事業者に新しい資金調達の選択肢を提供している。
ファクタリングは、企業がもっている「入金待ちの請求書」(売掛金)を売却して、早期に運転資金を調達する借りない資金調達。anewが提供するクラウドファクタリングは、申込者の本人確認書類、対象の請求書に加え、必要最低限の書類をオンライン上に提出するだけで申し込みが完了する。法人であれば誰でも利用でき、請求書の買取金額に上限・下限はない。必要書類が揃ってから24時間以内に審査結果がわかり、即日または翌営業日に買取金額が振り込まれ、売掛金の早期現金化が可能となる。すべての手続きがオンラインで完結し、面談や保証人、担保も不要で、取引先に利用を知られることもない。手数料は業界最低水準(2.0-9.0%)。安心して利用でき、金融機関の与信枠外で資金調達が可能となる。
今回の提携により、MJSは全国31拠点のネットワークを生かし、中小企業・小規模事業者にクラウドファクタリングを提案することで、企業の資金繰りの改善を支援していく考え。
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