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キヤノンMJ ハンディターミナル向けアプリ開発を容易に中小製造業や小規模店舗でも自在に活用
2020/07/30 09:00
週刊BCN 2020年07月27日vol.1835掲載
倉庫の入出庫管理や在庫管理に使われるハンディターミナル用アプリは、専門知識を持つSIerが請け負いで開発するケースが多かったが、KNToolを使えば「プログラム開発の経験がまったくない人でもノンコードでアプリを開発できる」(國井友春・エッジソリューション企画部ハンディターミナル企画課課長)ようになる。
アプリの開発に当たっては、KNToolを使ってパソコンにハンディターミナルの画面を擬似的に再現。その画面にマウスの操作のみで倉庫の棚番号、品番、数量といった項目を追加したり、画面の遷移を設定できる。ハンディターミナルのアプリから得たデータは、倉庫管理や在庫管理、POS端末といったバックエンドシステムに適合するCSVファイルに変換。データの受け渡しもスムーズに行える。
中小製造業や薬局、個人経営の小売店などでもメリットは大きいという。ハンディターミナル企画課の桜井洸司氏は「市販の表計算ソフトとKNTool、キヤノン電子製のハンディターミナルを組み合わせて、ユーザー自身の業務フローに合ったアプリを低コストで開発でき、在庫管理業務の大幅な効率化が期待できる」と話す。
KNToolの開発に当たっては「簡単=K」「納期早い=N」「低コスト=T」の三つをコンセプトとした。SIerに開発を委託すると数カ月かかることもあったが、KNToolによって時間とコストを節約できる。対応するハンディターミナルは、現行機種の「PRea ST-300」と9月7日発売予定の小型機種「同ST-150」の2機種。(安藤章司)
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