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KDDI 「KDDI DIGITAL GATE」をバーチャル化 5G/IoTのビジネス開発は止めない
2020/06/18 09:00
週刊BCN 2020年06月15日vol.1829掲載
KDDI DIGITAL GATEは、5G/IoTなどの先進テクノロジーを活用してビジネスの共創に取り組む場として2018年に東京・虎ノ門に設立された。KDDIと顧客企業がプロジェクトチームを組み、デザイン思考をベースにしたワークショップで顧客の潜在的な課題を抽出するとともに、チームのコミュニケーションを重視したアジャイル開発手法であるスクラム開発により、スピーディーにソリューションの構築・検証を繰り返す。KDDI側が一連の流れをリードしつつ、アイレットやソラコム、アライズアナリティクスなどを含め、グループ企業の力を集めて技術的なサポートも提供しているほか、5Gの実証実験環境も用意している。昨年9月には、大阪、沖縄にも拠点を拡大した。
オープン以来、380社以上が来場し、ワークショップや実証実験に至った顧客はリピーターになる事例が増えてきているという。「リピーターの案件を見ると、当初は業務効率化がテーマであることが多かったが、新たなビジネスの共創に少しずつシフトしている」と芹澤マネージャーは説明する。
こうした取り組みを止めることなく、KDDI DIGITAL GATEの機能を顧客に使い続けてもらうための施策として、KDDIは全サービスのオンライン対応を始めた。ワークショップやスクラム開発には、Web会議ツールやオンラインホワイトボードツール、クラウド上の開発環境を活用。さらに、SynamonのBtoB向けVRコラボレーションシステムを導入し、KDDI DIGITAL GATEをバーチャルに体験できる「オンラインGATE体験ツアー」も開始した。KDDI側の案内者はVRデバイスでバーチャル空間にログインし、実際の施設を案内するのと同じように体験ツアーを引率するが、バーチャル空間をバーチャルカメラで撮影した映像をWeb会議ツールに配信することで、顧客側はPCやスマートフォンから体験ツアーに参加できる。体験ツアー中にKDDI側のスタッフとWeb会議ツール上でリアルタイムにディスカッションすることも可能だ。これを機会に、「オンラインでオフライン以上の体験を生み出し、共創の輪を広げていきたい」(芹澤マネージャー)としている。(本多和幸)
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