ニュース
AIにより正しい手洗いを判定・記録するサービス「手洗いVision」、NSWから
2020/06/05 15:27
これまで食品事業者を中心に、「正しい手洗い」の確認は人による目視で行われていることが多く、コストとリソースに大きな課題を抱えていた。そこで同社では、昨年度から食品工場の正しい手洗い動作と手順の判定・記録について「動作認識AI」「手順判別AI」など複数のAIを活用した実証実験を実施してきた。
この結果、手洗いの各工程別動作の判定では90%以上、手順や各工程の時間など一連の動作判定でも90%以上の検知率を確認した。あわせて判別の自動化により人による目視がなくなり、コストや工数の削減を実現したことから、今回、手洗いVisionとして正式にサービス化した。
手洗いVisionでは、複数のAIで動作判別・手順判別を行い、ルール通りの正しい手洗いかを判定する。手洗い開始のタイミングを自動で検出し、画角や明るさなど、カメラ設置環境に特化したチューニングを実施する。また、動作記録(動画)、過去の判別ログを記録する。オプションで、人の自動判別も可能となっている。
昨今、新型コロナウイルス(COVID-19)を含む感染症のほか、風邪や季節性インフルエンザ・食中毒の予防として、食品事業者に限らず「正しい手洗い」の重要性がさらに増している。こうした状況を踏まえ、今後NSWでは、手洗いVisionの派生サービスにより、多くの人が同一のものに接触する頻度の高い教育現場や公共施設、医療・介護施設、工場、コールセンターなどの衛生管理強化を支援していく考え。
- 1
関連記事
AIモデルの作成から運用までが構築できる「TA2」、NSWが提供
産業用スマートグラス「RealWear」活用の遠隔作業支援サービス、NSW
NSW、ARコマースサービス「Creoss AR」の提供を開始