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日本テラデータ 「アナリティクスの投資は増える」パートナーとの連携を一層強化へ
2020/05/28 09:00
週刊BCN 2020年05月25日vol.1826掲載
調査会社IDCジャパンが2019年7月に公表したレポートでは、18年の国内ビッグデータ/アナリティクスソフトウェア市場は、前年比9.6%増を記録し、市場規模は2778億7500万円となった。市場規模は同年以降も拡大し、23年には4000億円を突破すると予測した。
市場規模の推移と同様に、日本テラデータの国内ビジネスは堅調に推移しており、19年の売上高は前年に比べて二桁成長を達成したという。
日本テラデータパートーナービジネス統括部の金子禎治・統括部長は「顧客の間では『データを活用しないと生き残れない』という危機感が広がっており、膨大なデータをビジネスに生かす取り組みが盛り上がっている」と話す。
同社は、主力製品のアナリティクス・プラットフォーム「Teradata Vantage」に加え、長年のノウハウを生かしたコンサルティングサービスなどを提供している。販売面では、コンサルファーム、SIerなどのパートナーが重要な役割を果たしているという。
金子統括部長は「新規の顧客にアプローチする際は、パートナーとの連携が非常に大切。われわれのビジネスがパートナーなしで伸びていくことはあり得ない」と強調する。
具体的には「製品の情報提供やトレーニングなど、既存のパートナーに対するサポートサービスを増やし、それぞれのパートナーとのビジネスを大きくすることを目指してきた」と説明する。
今後の方針については、新たにハンズオン形式のトレーニングメニューを用意してパートナーの理解を促し、「パートナーだけで顧客へのアプローチから納入までをできるような仕組みを構築していきたい」と語る。
IDCジャパンのレポートには、新型コロナウイルスの影響は含まれていない。市場規模の推移は変化する可能性がある。金子統括部長は「新型コロナウイルスの影響で、企業はビジネスプロセスの見直しなどを進めており、デジタル・トランスフォーメーション(DX)に向けた投資は増えるだろう」と予想した上で、「データの活用は企業にとって非常に重要になっており、DXとアナリティクスはセットで考えられていくはずだ」と投資の増加に期待感を示す。(齋藤秀平)
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