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富士フイルム、治療用iPS細胞の新生産施設が米国で稼働
2020/03/03 16:17
現在、FCDIでは、加齢黄斑変性や網膜色素変性、パーキンソン病、心疾患の領域で自社再生医療製品の研究開発を進めている。また、がん領域では米国有力ベンチャーキャピタルのVersantと設立した新会社Centuryで、他家iPS細胞由来のCAR-T細胞を用いた次世代がん免疫治療薬の開発を行っている。
今回稼働するi-FACTは、開発ラボを兼ね備えた治療用iPS細胞の生産施設。大量培養設備だけでなく、少量多品種培養設備を導入している。さらに、FCDIがこれまで培ってきた世界トップレベルのiPS細胞の初期化・分化誘導技術や、富士フイルムがもつ高度なエンジニアリング技術・画像解析技術なども生産施設に投入することで、iPS細胞の高品質・高効率生産を実現する。
また、他社との協業にも対応できる複数の開発ラボ(4室)や製造クリーンルーム(3室)を設置。各開発品に適した製造のスケールアップ・スケールアウトの技術開発を行い、製造ラインにスムーズに移管することで効率的な多品種生産を実現する。さらに、製造ラインに備えた品質評価室では、iPS細胞の品質を高精度に評価し高品質なiPS細胞を安定的に生産することができる。
なお、i-FACTは、富士フイルムグループで治療に用いる再生医療製品の生産拠点としては、日本で初めて再生医療製品を開発・販売したジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)の本社工場に続き、2拠点目となる。
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