SIや運用保守、マネージドサービスまで一気通貫でサービス提供する同社の中心はAzureを使ったクラウドシステム。ここ2~3年でクラウド案件が本格化している。鈴木 シニアディレクターはアバナードの強みを「アマゾンのAmazon Web Services(AWS)は、Infrastructure as a Service(IaaS)というインフラの仮想化に強い。われわれが強いのはPlatform as a Service(PaaS)。やはり、ビジネスでの活用を考えると、インフラをクラウドに持って行くだけでは不十分。アプリケーションのアーキテクチャーをきちんとクラウドに最適化していくことが重要だ。業務システムのクラウド化などを包括的に進めながら、クラウドの運用保守までカバーできる」と話す。
社内の教育体制については、PaaSに強い人材の育成がキーポイント。「07年につくったCenter of Excellence(COE)という横断的な部署が教育を主導する。入れ替わりはあるが、専任の講師が担当。マイクロソフト製品にかかわる基礎的な部分はマイクロソフトに依頼し、実践的部分は現場の経験者が実施する。いろんなプロジェクトを得た経験をシェア。座学だけでなく、実際に手を動かハンズオンもやりながら、スキルアップを図っている。Azureが中心だが、AWSもGCPも使いながらマルチクラウド・ハイブリッドでのニーズにも対応できるよう体制を整えつつある」という。