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東京大学、マウスが見ている世界を再現する手法を開発
2020/02/14 17:43
この手法を用いた解析により、ある一つの画像の情報は、記録した数百個の細胞のうち、わずか20個程度の細胞の活動から抽出できることを明らかにした。また、同じ画像を見ても、脳細胞の活動の様子は毎回異なり、安定していないが、その不安定さにもかかわらず画像の情報は安定して表現されていることを明らかにした。
同研究の成果は、脳での安定した視覚情報処理のメカニズムへの理解を深めるとともに、将来的に優れた人工知能アルゴリズムの開発への応用が期待される。
なお、この研究は、日本医療研究開発機構(AMED)「革新的技術による脳機能ネットワークの全容解明プロジェクト」、文部科学省科学研究費助成事業などの支援を受けて行われた。研究成果は、Nature Communications誌(2月13日付オンライン版)に掲載された。
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