ニュース
AI行動分析をマーケに活用、楽天スクリーム設立
2020/02/05 10:35
楽天スクリームは、楽天とAIをベースとしたマーケティングソリューションを提供するSQREEMが同社の日本部門SQREEM Technologies(Japan)を通じて、共同で出資し設立した新会社。今後、1億以上の楽天会員に基づくデータと、SQREEMのもつ行動パターン分析データを活用し、インターネット広告でのメディアバイイング(広告枠の仕入れ)や消費行動の精緻な分析が可能となるさまざまなデジタルマーケティングソリューションを提供する予定。これにより、複雑化した消費行動を明確に捉え、日本市場での広告パフォーマンスの改善を図る。
SQREEMは、シンガポールをはじめとするアジア各国で、オンライン上のオープンデータなど膨大・複雑で人間では分析不可能な人々の行動と文脈、ロジックなどを独自のAI技術と大量データの取得技術を組み合わせて収集・分析する「行動パターン分析プラットフォーム」を活用することで、個人の属性情報などに依存することのないマーケティングソリューションを提供している。新会社は、SQREEMのテクノロジーと楽天グループの消費行動分析データを組み合わせることで、今後日本市場で、より精度の高いデジタルマーケティングソリューションを提供していく。
データを活用したマーケティングでは、18年5月にEUで施行されたGDPR(一般データ保護規則)や今年1月に米国カリフォルニア州で施行されたCCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)などの個人情報保護に対する意識の高まりなどを受け、ユーザーデータの取り扱いへの配慮が一層求められている。楽天はこれまでも、楽天グループが蓄積するデータを活用したマーケティングソリューションの提供などで個人情報の保護に取り組んできまた。新会社も関係法令を順守し、オンライン上のオープンデータを分析。個人の属性情報に依存しない方法でデジタルマーケティングソリューションの開発・提供を行うことで、ユーザーデータに配慮しながら、広告主企業に提供する広告パフォーマンスの最大化を目指す。
- 1
関連記事
アプリで事前注文・決済、飲食店や小売店向け、Rakuten Ready
楽天モバイルとNHKテクノロジーズ、5Gを活用したストリーミング配信に成功