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キヤノンMJ、2019年度決算は減収増益、ITソリューション好調でカメラの不調をカバー
2020/01/30 16:15
カメラやインクジェットプリンタなどのコンスーマセグメントでは売り上げが縮小。前年比11.6%減の1328億円、営業利益6.5%減の69億円にとどまった。一方、ITソリューション事業は好調。エンタープライズでは金融機関向けシステムや飲料メーカー向け需要予測システムなどが奏功。売り上げは4.1%増の1958億円、営業利益は15.4%増の101億円と堅調だった。エリアセグメントではWindows7のサポート終了に伴うビジネスPCの入れ替えなどで、4.2%増の2683億円、営業利益は19.2%増の144億円と大きな伸びを示した。
中期経営計画では、20年度の売上高が3.4%減の6000億円、営業利益が4.9%増の340億円、22年度には売上高6400億円以上、営業利益380億円以上とし、営業利益率5.9%以上と計画した。アナリスト向け説明会で坂田社長は「高収益企業グループへの進化を目指し、ITソリューション事業に注力しつつ、ITを活用した生産性向上で主要事業の収益を維持。自社の人員減少を見通して成長戦略と収益力強化を両立させ、計画を達成したい」と話した。ITソリューション事業では「保守・運用サービスやアウトソーシングの拡大などで、現在の2208億円から22年には2500億円、25年には3000億円乗せを実現したい」とした。
一方、市場の縮小が続くコンスーマセグメントでは「カメラなど、まだ売り上げが下げ止まった感はない」(坂田社長)として、20年度は5.6%減の1253億円、営業利益は10.1%減の62億円とした。22年度の売上高1150億円以上、営業利益55億円以上とし、当面市場全体の縮小の影響が続くとの見通しを示した。(BCN・道越一郎)
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