ニュース
富士通FIP、入出力と計算を強化、木造建築構造計算システム「STRDESIGN」新版
2020/01/21 17:30
STRDESIGNは、建築基準法と同施行令や、国土交通省告示などに準拠した木造建築構造計算システム。1階から3階建て木造軸組工法住宅の許容応力度計算が可能で、長期優良住宅制度などの申請に標準で対応している。15年に販売を開始したSTRDESIGN Version16の大型対応版では、トラス構造に対応し大空間の構造設計も可能になった。STRDESIGNシリーズは99年に販売を開始して以来、累積販売数は約3200本(1月現在)にのぼっている。
新バージョンとなるSTRDESIGN Version18では、入出力機能と計算機能を強化した。入出力機能の強化では、構造計算結果を3次元で表示する「3次元可視化ツール」を、従来のオプション販売から標準装備に変更した。これに合わせ、従来は3次元表示を行うためにすべての部材を入力することが必要だったが、部材の入力途中でも3次元表示が可能となった。さらに、図面の入力画面を最大4画面で表示することが可能となり、平面、立面の各方向(東西南北)などを同時に表示できる。
また、計算機能の強化では、屋根の入力状況により積雪後の降雨を考慮した割増係数を自動算定することが可能となった。これは、15年に大雪後の降雨により屋根が崩落する被害が発生したことを受け、国土交通省が行った告示改正に対応するもの。そのほか、顧客からの要望を基に、ペントハウス専用の入力機能やめり込み防止プレートの選択を支援する機能も追加している。
税別価格は、通常版(延べ床面積500m2まで)が40万円(1年間サポート料込)、大型対応版(延べ床面積2000m2まで)が60万円(1年間サポート料込)。同社では、今後も顧客のニーズに応えるとともに、法改正などにも対応し、建築設計分野での構造計算の業務を支援していく考え。
- 1
関連記事
富士通エフ・アイ・ピー、映像管理を支援する新サービス「メディアリュック」
富士通FIP、安全性情報の収集を支援する新ソリューション「Colle-Spo」
ZEDI活用でEDIサービス伸長へ 他システムとも連携し高付加価値化狙う――富士通エフ・アイ・ピー