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ドライバーの運転不要なレベル4を目指す、群馬大学とNECが実証を実施
2019/12/05 14:00
公道での自動運転は、管制センターによる車両の遠隔制御のために、複数のカメラが撮影する映像を遅延・乱れなく通信することが必要だ。安定した通信が求められるが、無線通信は同じ周波数を使う利用者数の増減や、車両の移動に伴い、電波状況が変わり、リアルタイムに映像を伝送できななどが大きな課題となっている。例えば、自動車の交通量が多い交差点などでは安定的に通信遅延を抑制することが難しく、通信の遅延により事故が発生する可能性がある。
群馬大学研究・産学連携推進機構次世代モビリティ社会実装研究センターとNECは適応ネットワーク制御技術について共同で研究し、今回適応ネットワーク制御技術の検証を行う。
実証実験では、NECの適応ネットワーク制御技術と適応映像配信技術を搭載し、変動する混雑した通信環境でも通信の遅延変動を予測しながら安定して高品質な映像配信を行い、管制センターによる遠隔制御を支援する。また、完全自動運転を行うが、ドライバーは乗車し緊急時にはドライバーが運転を行える体制を取る。
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