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東京ビッグサイトでサービスロボット活用プロジェクトが始動、TISが支援
2019/12/02 08:00
同プロジェクトでは、「運搬/清掃/案内/警備」の作業を行う4種類のサービスロボットを導入し、施設内で実際に運用することで、サービスロボットを導入するメリットやデメリットを見極めるのが狙い。また、業務をロボットとヒトに切り分ける本格的なロボット運用シナリオの策定も目指す。
運搬業務は、これまで東京ビッグサイトで発生した廃棄物などを、スタッフが台車で長距離運搬している。この作業にDoog社の追従運搬ロボット「サウザー」を使うことで運搬作業の負担軽減を目指す。
清掃業務は、これまで約170メートルある南棟への連絡通路をスタッフが手作業で清掃している。都産技研ロボットソフトウェアが開発した清掃ロボット「Debris(デブリ)」を導入することで清掃作業の負担軽減を目指す。なお、本通路は直線距離が長いため、清掃領域を四つにブロック分けして、ブロックごとに清掃を実施する。
案内業務では、都産技研が開発した「ロボットLibra」をベースに商業施設向け案内・店舗棚卸ロボットとして開発した「Siriusbot(シリウスボット)」を活用する。エントランスホールで、施設の案内や周辺観光の紹介などを日、英、中、韓の4言語で行う。また、ディスプレイと連動した案内も行う。将来的には頻繁に問い合わせのある質問などをロボットが対応し、施設案内業務の負担軽減を目指す。
警備業務では、2018年西武新宿駅にて実証実験を行った警備ロボット「Peruseusbot(ペルセウスボット)」を活用する。エントランスホールで日中は「立哨警備」を行い、夜間は「巡回警備」を行う。また、警備中は音声でアナウンスすることで防犯効果を高める。警備スタッフと共同で警備業務を行うことで警備業務の負担軽減を目指す。
これに対し、TISは「RoboticBase」の提供のほか、「運搬/清掃/案内/警備」の4種類のサービスロボットの定量、定性評価の手法確立、ロボット・リスクアセスメントの策定、ロボットシステムの要件定義、システム開発、導入、保守、システムインテグレーターとしてのプロジェクトマネージメント、マルチベンダー交渉などを行う。
また、RoboticBaseのサービスロボットを管理する機能の充実を図り、サービスロボットと組み合わせてコンベンションセンター、空港、再開発街区、駅型の複合施設、オフィスビル、病院、ホテルなどに順次サービスを展開していく。
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